幼少の頃、物語や映画、テレビアニメに登場する超人や魔法使いなど、
人知を超越し物事を自在に操る能力の持ち主に憧れを持っていました。
しかし、どんなに上手に呪文を唱えても、カッコよく変身ポーズを決めても、
願いを実現できた試しはありません。
その後、私たちは成長し、自分にない能力を発揮できる人、
自分にない世界観を具現化できる人などを、
相対的に「スゴイ!」と感じるようになります。
自分にない能力を発揮し創造的に何かをカタチ作る作家は「スゴイ!」存在だし、
その手から生まれた作品も「スゴイ!」のです。
その「スゴイ!」に出会った瞬間が、
作家という魔法使いが放つ魔法にかかった瞬間だと考えます。
ここで言う「魔女」は、
官能的に人の精神を迷わしたり、
悪意を以て人を貶めたりする女性ではありません。
自分の能力を清廉に発揮し、
ガラス、金属、布、紙、箒草などの素材を自在に操り、思いをカタチに創る人で、
人々のココロと生活に安心感を与える存在に他なりません。
その手なる作品はたちどころに人々のココロを魅了し、誰もを幸せにしてしまう。
そんな魔法をかけられる「魔女」を意味します。
落ち葉舞う森の中のギャラリーに「魔女」が集まって、
妖しげに何かをしでかすのも、愉快、痛快、奇奇怪怪。
6人の「魔女」が制作した独創的な作品を、お愉しみいただけたら幸いです。