有吉 亙 Wataru Ariyoshi
黒釉赤絵碗(JAZZ碗)
工房ではいつもジャズをかけながら制作しています。白枠の中にジャズのプレーヤーや曲名が小さく書いてあります。通称「ジャズ碗」です。
黄瀬戸筒湯呑
黄瀬戸は伝統的な焼き物なので伝統の様式と自分のオリジナリティを合わせて表現するのは難しいですが、そこがとても面白いです。轆轤(ろくろ)から切離したままの状態です。底面に切り糸の跡が残っています。器の外面に打った胆礬(タンパン)という銅を主成分としたものが内側に抜けています。これは抜け胆礬という黄瀬戸の見どころの一つとなっています。
弥七田徳利 弥七田ぐい呑
伝統の柄と現代の柄を様々に組み合わせて遊んでみました。はす、ひさご、御所車、からすうり、おにぎりなど様々な柄を自由に組み合わせて器の外面全体に装飾しました。
弥七田織部フリーカップ(千鳥梅)
春の強い風が花びらを舞い上げます。鳥たちもその風に乗って飛び立ちます。この器に限ったことではないのですが僕の絵はどこかレトロ(明治、大正的)な感じがするそうです。
弥七田織部マグカップ
工房で育てている観葉植物のクワズイモの葉っぱがおもしろいのでモチーフにしてみました。庭で戯れる鳥も一緒に。
弥七田織部草木絵湯呑
人の訪れることのない森のなか、少しだけ開けた明るい太陽の降り注ぐ場所は草花の格好の群生地です。やさしい風が吹き、ユリの花の香りがあたりを満たします。想像するとお茶の時間が楽しくなるかもしれません。
織部片口注器
緑の深い色が好きです。織部釉が流れてしずくのように溜まった感じが好きです。それを引き立たせるための造形や装飾をいつも考えます。