ギャラリーシュタイネでは、作家から寄せられたコメントを館内に掲示して、みなさまをご案内しています。
鈴木りんいち Rinichi Suzuki
時計を作った。
時計を作れば作る程、時計とは何なのかわからなくなる。
疑問を持たずにいれば、持たなくてもすむ。
疑問を持ち始めたら、際限はない。
答えは無いままに作る。
答えが無いのはつらいがそれでも作る。
一つだけわかったことは、
僕は時計など作っていなかったと云うことだ。
永井佳奈子 Kanako Nagai
「イメチェンくん」 銅
イメチェン君は時計です。
時間の流れとともに、髪型が変わるオシャレさん。
ちょっとしたヘアスタイルの変化で、ガラリと印象が変わります。
どの髪の毛が、時針、分針、秒針なのでしょうか。
「そくてん君」 銅・木・MDF
青いボードを上下にひっくり返して遊びます。
右に左にくるんくるん。側転!ウルトラC!
時々途中でサボります。
「ボサノバさん」 銅・木・中国製砂時計
思春期の頃はなかなか髪が伸びずにヤキモキしていましたが、大人になってからはあっという間に髪が伸びます。気がつけばボーボーです。一期一会のヘアスタイル。
砂時計を頭の上に乗せるとボサボサと髪が伸びて行きます。
松原幸子 Sachiko Matsubara
「Mへの旅」
San Franciscoから北へ250km
レッドウッドの森をぬけて
太平洋を見渡す小さな高台にその町はある
120年前の姿をとどめた家々と 古いウォータータワー
人口はわずか1500人
大海原を越えてきた波は ときに静かに ときに荒々しく響き渡りながら
乾いた大地を越えてきた風は 芳醇な森の香りをまといながら
旅をする私のもとへとやってくる
E 123.49度+W 137.47度=260.96
260.96÷15=17.39733...
-17時間23分8秒の時間を飛び越えて
会期中、「Mへの旅」はカリフォルニア・Mに於いても、同時に展示されています。