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「手紙」 松原幸子 何かを見て美しいと感じる、 その美意識はどこから生まれたのか。 人は決して生まれながらに美意識をもっているのではない。 美の基準は国や時代により異なる。 文化など何かを共有し合う中で、美というものへの共通認識は生まれる。 しかし、それらは個々の美意識というものとは、少し異なるのではないだろうか。 一個人の美意識というものは、 その人が生まれ成長する中で出会った、一つ一つの事柄から形成されていく。 そうして生まれた美意識は、やがて別の誰かの美意識を作り出すひとつの要素となる。 人がなにかを「美しい」と感じた時、 そこには長い時を経た様々な人々の美意識が存在する。 決してゼロから自己が作り上げたものではない。 そうやって生み出された私の美意識から、少しずつ作品が作り出されるのだ。 私の作品を作り出した人々への時代も国も越えた手紙。 「uomo universale」 万能の人 レオナルド・ダ・ヴィンチ ![]() 人体は不思議な世界だと思います。 そう思い始めたのは、いつ頃からだったのだろう。 ただ、彼の手稿を初めて見たとき、人体がかくも美しいことを認識しました。 そこから私は人の体に惹かれたのです。 あの時代に何を思っていたのか、私はそれを知りたい。 「il divino 」 神から愛された男 ミケランジェロ・ブオナローティ 子供の頃、父の本棚にあった図録に、それらは載っていた。 石はまるでなめらかな絹のようで、絵は今にも動き出しそうだった。 多彩な才能はどうやって開花したのだろうか。 日々作り続けることで、いつの日か、あなたへつながることができるだろうか。 「幻想文学の先駆者」 泉 鏡花 初めてその文章を出会ったのは、中学生のころでした。 当時の私には文語調が少し読みづらく、 ![]() ただ文字を追うように小さな声で、静かに音読をしていました。 文章からあふれるくる言葉の音は、 当たり前に使っていた日本語の持つ本当の美しさを教えてくれたのです。 「roi du poète」 詩人の王 ジャン・コクトー 美しいものを生み出すといことは、難しいと思っている。 本質的な美とは何であるのか。 あなたが残したものから多くを学んだ。 その中で気付かされたことがある。 醜さと美しさは表裏一体だということ。 あなたの存在、 それは私の作品にとって重要なこと。 「mensen van de vlam」 炎の人 フィンセント・ファン・ゴッホ 絵画を知る前に映画で知った。 その印象はいまでも強い。 映画の後で見たあなたの絵は、とても力強く、だけどどこか悲しかった。 残された絵は、狂気と正気の狭間にあるものから生まれた。 わたしにはどうしてもそう思えてしまう。 だからこそ心の奥底に響いて消えない。 「pioniere del rinascimento」 ルネサンスの先駆者 ダンテ・アリギエーリ 他の文化を理解するうえで、その宗教観を知ることは大切である。 その時代、人々はどう生きたか? あなたは知るためのきっかけを与えてくれた。 ![]() 中世の美術とは。その世界とは。 わたしが興味を持っていた世界が、 あなたの残したものを読むことで、より深く理解できる気がする。 松原幸子「手紙」、6作品に込められた思いは、館内に掲示されています。
by steineblog
| 2013-09-12 20:12
| 作家・作品・展示のこと
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