ギャラリーシュタイネでは、作家から寄せられたコメントを館内に掲示して、みなさまをご案内しています。その一部をご紹介します。
kuralica 石井 希 Nozomi Ishii
“ ペーパーからくり ” という言葉をはじめて知る方も多いと思います。実際、世界的に見ても、これをつくっている人はごく僅かです。
紙(平面)に描かれた展開図を切り取って組み立てると立体になり、それがからくり仕掛けで動き出す、不思議でたのしい世界です。
組み立てていくうちに、平面が立体に成っていく様子や、動く仕組みがわかっていくのもおもしろいです。
また、自分の手でつくったものが動いた時の喜びは格別です。
驚きと同時にこぼれる笑顔、思わずふっと崩れるようなやわらかな笑み、不思議そうな眼差し・・・。そんな表情を目にすると、私はとても満たされた気持ちになります。人がびっくりして笑っている顔は、たまらなく いいものです。私はその顔を引き出したくて、つくり続けているのかもしれません。