ブリコラージュ(bricolage)はフランス語で、「寄せ集めて自分で作る」「モノを自分で修繕する」ことを意味し、「器用仕事」とも訳されます。
鈴木りんいちは、茨城県を中心に活動する現代美術家で、廃棄された木材や金属、錆びついたガラクタなどを素材にし、
そこに機知に富んだ創造性を発揮し、本来の用途とは異なる新しいモノ、照明や時計などの日常生活の道具、
アバンギャルドなオブジェを創作しています。
本田あつみは、水戸市近郊に工房を構える陶芸家です。淡い色彩の器「パステル」や、
アンティークレースで型取りしたオブジェのような器「ドイリー」、
発掘土器をモチーフとした新作「プリミティブ」など、
自らデザインした独創的なフォルムの作品を制作しています。
本展では、鈴木の器用仕事に本田が陶を提供し、二人でブリコラージュの世界を表現した作品や、
虚空を見つめる前衛舞踏家を想わせる陶オブジェ、
新たにチャレンジしたテーマ「遺跡出土品的な」「博物館的な」作品が多数登場しています。
二人がどんなブリコルール(bricoleur)に変貌して、どんな作品構成でシュタイネの空間を演出したのか、どうぞご高覧ください。
「bricolage 本田あつみ 鈴木りんいち」展は、11月19日(日)まで開催しています。休館は木曜日、入館は無料です。
ギャラリーシュタイネ
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7360-17
tel/fax 0263-83-5164
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