毎年、現代美術展やアートプロジェクトなどに造形作品を発表している角文平。「Artificial forest」展示作品の中から5作を選び、角文平のコメントを添えてご紹介します。
5月3日(木)は、角文平が在廊し作品解説をしていますので、是非ご来館ください。
Boat Island
家の立つその土地が昔、さらには大昔どういう場所だったのか、どういう地形だったのかと想像するには、あまりに様変わりしてしまっているところが多い。安曇野もその昔は海だったという。
Canned Forest
未来のために残すべく、現時点で残っている自然を缶詰にするというイメージの作品。缶の中で静かに呼吸する何気ない風景も、いずれは本当になくなってしまうものになるかもしれない。
Tree-kit
街中の、人間の都合であれこれ行われる植栽を見ると、ついついその植物がプラモデルのような物に見えてしまう。
隕 石
普段何気なく目にする石ころが、なぜそこにあるのか、どうしてそんな形なのかを考えることはほとんどないが、実は各々に長い年月をかけた果てしない旅を経て、そこに存在しているのだと思う。
Proto planet
最近の科学技術の進歩と人間の傲慢な発想を考えると、いずれは人が住むための惑星自体を作りかねない。太古の昔から自然現象によって変化し続けてきた地球も、ここ数百年で人類が環境を劇的に変化させてしまったわけだから、今ある現状の地球という惑星も人が作り出したものだといってもいいだろう。
角 文平 展「Artificial forest」は5月20日(日)まで開催。
10:00~17:00
休館日 5/10 5/17
入館は無料、作品は販売しています。
ギャラリーシュタイネ
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7360-17
tel/fax 0263-83-5164
http://www.steine.jp