笠井秀郎(Shuro Kasai) は、松本市井川城に工房を構えるガラス作家です。ギャラリーシュタイネでは敬意と親しみを込めて「ハカセ」と呼んでいます。
子供の頃から自分で作れるものは何でも作ってしまうというハカセは、大学で応用物理学を専攻、1983年、吹きガラスに興味を持ち独学で技術を会得します。
古いものには味わいがあるという感性に、リサイクルやエコロジーの理念も加わって、30有余年、独自の思考で吹きガラスの灯りを制作しています。
どこか懐かしさを覚える分厚いランプシェード、
それを支える台座やフレームは、不要になって廃棄されたもの、今は廃れてしまって無用のもの。
両者を組み合わせた独創的でユニークな灯りは、次第に評判を高め、展示会は日本だけでなく、ニューヨーク、オーストラリア、カナダ、チェコ、ベルギー、スイスなど、海外でも開催され大好評。津軽三味線奏者・二代目高橋竹山、和太鼓奏者・佐藤健作らのステージでも妖しく燈され、舞台の演出効果を高めています。
笠井秀郎の灯りがギャラリーシュタイネに登場したのは2005年開催の個展から。爾来、館内に常設展示するアバンギャルドな灯りは劇的なアート空間を醸し出し、お客様の目を愉しませています。(文中敬称略)
「笠井秀郎 吹きガラスの灯り展」は10月21日(日)まで開催。
10:00~17:00 18日(木)休館 入館無料
ギャラリーシュタイネ
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7360-17
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