ギャラリーシュタイネでは、作家から寄せられた作品への思いを館内に掲示して、お客さまをご案内しています。松原幸子は全ての作品の背景を詩的に表現しています。その中から、「海辺にて」「海辺の記憶」と題された作品について、写真と共にご紹介します。

「海辺にて」
一人浜を歩く

意識は沖へ沖へと流され
うねる波間に揺蕩う
風をうけ時に抗いながら
渡り鳥は進んでゆく

ふと足を止め来し方を思う

遠く雲間から差し込む光の下
小さな小舟が過ぎゆく
行き方を想い
一人また浜を歩く

「海辺の記憶」
石を拾いに遠くまで車を走らせた日。
遠く異国で友人と訪れた日。
旅の途中でふと立ち寄った日。
目的もなく、たた波を見に行った日。

海辺で出逢った景色を少しずつ撮りためてきた。

写真にはその風景だけでなく、
その時の感情や出来事までもが閉じ込められる。

様々な事が猛スピードで流れゆく今、
記憶の箱を開け、思いを馳せる。
世界が大きく変わってしまった今、
穏やかな時をただ望む。

「海辺にて」 copo e eu 松原幸子 作品展 は、5月15日(日)まで開催。
10:00~17:00 木曜休館(5月5日は休館)
作家在廊日 5月の土日と祝日に在廊予定
写真には売約済の作品があります。
お買い上げいただいた積層ガラスオブジェは、お渡しが会期後になりますこと、ご了承ください。

ギャラリーシュタイネ
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7360-17
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